フィリピンの通貨の種類と、日本円からフィリピンペソへ両替する際の為替レートについて説明します。
日本からフィリピンへ送金する際の注意点も解説しますので、フィリピンに住んでいる女性へ、お金を送金するときの参考にしてください。
フィリピン通貨の単位
フィリピンで使われている通貨の単位はペソ(PESO)です。
ペソはPHP、または下記の記号で表記されます。
ペソは、スペインや旧スペイン植民地で使われている通貨単位で、世界ではフィリピンの他に、アルゼンチン、ウルグアイ、キューバ、コロンビア、チリ、ドミニカ共和国、そしてメキシコの9か国で、通貨の単位となっています。
フィリピンのペソは、フィリピンペソと呼ばれています。
また、ペソを補助する通貨の単位としてセンタボ(CENTAVO)があります。
フィリピン通貨の種類
紙幣の種類は1,000ペソ、500ペソ、200ペソ、100ペソ、50ペソ、20ペソの6種類です。
それぞれの紙幣のデザインは、表面に有名なフィリピン人の顔、裏面にはフィリピンを象徴する自然の景観や動物が描かれています。
硬貨の種類は20ペソ、10ペソ、5ペソ、1ペソ、そして、25センタボ、10センタボ、5センタボの7種類です。
100センタボ=1ペソ
センタボ硬貨は、スーパーで買い物をしたときに、レジで渡される釣銭で見かける程度で、一般的にはあまり使われていません。
2021年現在、つかわれている新硬貨は、2018年3月に発行されたものですので、現在、市場では旧デザインと新デザインの硬貨の両方が出回っています。
2019年12月に発行された新20ペソ硬貨は、まだ市場ではあまり見かけません。
また、それぞれの硬貨は、大きさは多少異なるものの、見かけのデザインが似通っているため注意が必要です。
フィリピン通貨のレート
フィリピンの通貨は変動相場制です。
変動相場制とは、経済状況や金融政策によって、為替レートが自由に決まる制度です。
- 日本円からフィリピンペソの為替チャート
2016年から2021年期間の為替の変動です。
この5年間で、フリピンペソに対してもっとも日本円が高く(円高)なったのは、2019年8月26日の1円=0.500ペソ。
円安は2017月1月12日の1円=0.418ペソでした。
5年間で為替レートが約2割、変動していることになります。
たとえばフィリピンに10万円を送金する場合、円高の時でしたら相手は50,000ペソを受けとることができますが、円安ですと41,800ペソしか受け取ることができません。
フィリピンに送金するときは、できるだけ円高のときを選んでください。
ちなみに、ここ10年の為替の変動をみると、もっとも円高だったのは2012年1月8日の0.573ペソです。
フィリピンへ送金する場合の注意点
フィリピン居住者であれば、日本人でも外貨を自由につかうことができるのですが、日本の居住者が、フィリピンへお金を持ち込んだり、銀行振り込みなどでフィリピンへ送金する場合は、気を付けておきたい点がふたつあります。
日本円をフィリピンに持ち込む場合、金額の規制はありませんが、1万ドル相当額の持ち込みや持ち出しは、税関への申告が必要になります。
また、5万ペソを越える金額をフィリピンの銀行から引き出す場合は、BSP(BANGKO SENTRAL NG PILIPINAS)の許可が必要となります。
つまり、銀行や海外送金サービスを利用して、フィリピンの彼女へお金を送っても、5万ペソ以上を受け取ろうとすると、銀行でチェックが入り、場合によっては受取ができないこともあり得ます。
この問題を解決するためには、送金額を5万ペソ以内に抑えるか、または彼女へ、このルールを伝えておくこと。
普通のフィリピン人は、知らない規制です。
フィリピン通貨の価値
フィリピンの最低保証賃金は1日400ペソです。
一か月で約8,000ペソ(約17.500円)
また、フィリピンの物価は日本の約1/3です。
彼女からお金をせがまれたら、この、日本円とフィリピンペソの価値の違いを考えて送金額を決めてください。
彼女が一か月暮らしていくために必要なお金は、18,000円もあれば十分なんです。
もし、あなたが10万円を送金したら、それは半年分の生活費にあたります。