銀行口座がなくても大丈夫!フィリピン人への送金方法

フィリピンの紙幣 フィリピンへ送る

銀行口座をもっていないフィリピン在住のフィリピン人に、日本からお金を送る方法を4つご案内します。

フィリピン中央銀行の2017年の調査によれば、フィリピン人の銀行口座保有率は、わずか22.6%。
フィリピン人の8割は銀行口座を持っていません。

それでも、お金の受け渡しができる理由は、フィリピンでは質屋さんが、銀行の役割を担っているからなんです。


質屋では、口座を持っていなくても、お金を受け取ったり、支払いをすることができます。

フィリピンの質屋

定期的な送金や、1回だけの単発に向いているサービスなど、それぞれ長所と短所がありますので、ご自身にあった方法を選んでください。
留学や旅行でフィリピンに滞在している日本人へも、送金することができます。

店頭で依頼できるからネットが苦手な人でも安心
Western Union

フィリピンを含め世界200か国への送金をサービスしている大手企業。
日本にあるウエスタンユニオンの取扱店に行けば、面倒な事前登録も不要。

特長
世界最大手の国際送金サービス事業者です。
口座開設が不要で、事前登録した送金先に手軽に送金できます。
店頭での受付に加えて、事前登録すれば、セブン銀行のATMや、ファミリーマートのファミポートからも送金可能です。

・利用方法
オンラインでご自身のプロフィールを登録
ご自身のネットバンキング口座からWestern Unionの口座へ送金。または、店頭で申し込み

・Western Unionの取扱店
東京都 16店舗
大阪府 4店舗
愛知県 15店舗
福岡県 3店舗
2020年11月現在

店舗検索

・送金手数料
10,000円以下 990円
10,001円~50,000円 1,500円
50,001円~100,000円 2,000円
100,001円~250,000円 3,000円
250,001円~293,000円 5,000円

・送金限度額
1回30万円
一か月 200万円
年間 500万円

・受取場所

質屋 (M Lhuillier、Cebuana Lhuillier)
BDOウェスタンユニオン対応支店

Western Unionのホームページ

ゆうちょ銀行のATMから送金できる
SBIレミット

アメリカの国際送金サービス会社の大手、MoneyGram社のシステムを利用した送金サービス。
5つの送金方法の中から、好きなものを選べます。

・5つの送金方法
1.準備口座にお金を入金しておき、その都度ネット上から送金依頼をするインターネット送金
2.ゆうちょのATMから送金するレミットカード送金
3.送金する都度に、指定の口座へお金を振り込むフリコミ送金
4.取扱代理店に訪問し、ご自身のキャッシュカードから振り込む店頭送金
5.全国のファミリーマートのFamiポートを利用して送金するコンビニ送金

・SBIレミット取扱代理店
群馬県 1社
千葉県 2社
東京都 2社
神奈川県 1社
山梨県 1社
静岡県 5社
愛知県 1社
長野県 1社
岐阜県 1社
滋賀県 1社
大分県 1社
2020年11月現在

・利用方法
会員登録をしたあと、ネットや店頭、ATMなど、お好みの方法で送金できます。

・送金手数料
1 円 – 10,000 円 480 円
10,001 円 – 20,000 円 720 円
20,001 円 – 30,000 円 800 円
30,001 円 – 50,000 円 1,000 円
50,001 円 – 200,000 円 1,400 円
200,001 円 – 送金上限額※ 1,500 円
その他、金融機関への入金、振込手数料

・送金限度額(送金方法によって異なります)
送金回数 1日に3回以内、7日間に6回以内、30日間に20回以内
送金金額 1,000,000円相当額以下、30日間で合計10,000アメリカドル相当額以下
受取人人数 30日間に4人以内

・受取場所
質屋
Cebuana Lhuillier Services
Corporation
M.Lhuillier Financial Services
小売店
SM Malls
Peragram

SBIレミットのホームページ

特定の人に定期的に送金する人向け
セブン銀行 with BDO Unibank

セブン銀行がフィリピンで最大手の銀行BDO(Banco de Oro)と提携して行っている送金サービスです。
スマホ用の送金アプリを利用して送金します。

・特長
スマホ1台で手続きから送金までできる便利さ。
受取人を指定(12件まで)すれば、毎月の自動送金もできるので、定期に送金する人向け。
セブン銀行の口座を開設しなければなりませんので、1~2回の単発での送金には向きません。

・利用方法
セブン銀行口座の開設と海外送金サービス契約の申込
送金専用アプリ(Mobile Remit sa Pinas)をApp StoreまたはGoogle Playダウンロード
セブン銀行へ送金資金を入金

・送金時に必要な情報
送金依頼完了後、アプリ画面に表示されるリファレンスナンバーと、指定した受取拠点等の送金情報を、受取人に伝えます。

・送金手数料
1円~10,000円 950円
10,001円~50,000円 1,200円
50,001円~100,000円 1,500円
100,001円~500,000円 2,000円

・送金限度額
1回あたり 500,000円
1日 / 1か月(1日~月末)あたり 1,000,000円
1年(1月1日~12月31日)あたり 3,000,000円

・受取場所
質屋 (M Lhuillier、Cebuana Lhuillier)

フィリピン国内の30行以上の銀行

セブン銀行 with BDO Unibankのホームページ

送金手続きがラクラク
PayPal

電子メールとネットを利用した決済サービスのPayPalをつかい、相手のPayPalに送金する方法です。
ネットバンクを利用せずに、ご自身のクレジットカードからPayPalを通して送金することもできます。

・特長
アカウントを開設し、相手への送金設定を一度してしまえば、以降の送金はとてもラクです。
但し、相手もPayPalのアカウントを持っていることが条件となりますので、持っていなければ開設の依頼をしてください。


また、相手は自分のPayPalアカウントに振り込まれたお金を直接引き出すことはできません。
現金化するためには、PayPalのお金をフィリピンのモバイルマネー(GCash)に移動させる必要があります。

(送金者)

自身のペイパルアカウントから相手のペイパルアカウントへ送金

(受取者)

自分のペイバルに送金されたお金をGCashへチャージ

銀行送金など、一定の支払いはペイパルから直接できますが、ペイパルのお金をGCashへ移動することで、公共料金の支払いや店舗でのお買い物など、用途が広がるほか、質屋で現金化することができます。

GCashとは、フィリピンの携帯会社の大手 Globe(日本でいうdocomo,au,softbank)が提供しているモバイルマネー。
無料で利用できるGCashは、フィリピンでメジャーな決済サービスです。

・利用方法
ペイバルアカウントの開設
ご自身のクレジットカードまたはネットバンクの口座をペイパルへ紐づけ
相手にペイバルアカウントの開設を依頼
(PayPalは各国で別のアカウントになるので、ご自身がアカウントを開設するのは日本のペイパル。相手はフィリピンのペイパルです)
相手のペイパルアカウントへ送金。

送金時に必要な情報は、相手がペイパルに登録したメールアドレスのみです。

・送金手数料
1回 499円
為替手数料 送金額の4%~

・送金限度額
1回100万円

PayPalのホームページ

まとめ

以上が、銀行口座を持っていないフィリピン人に、日本からお金を送る方法です。


相手が銀行口座を持っていない場合、お金を受け取る場所は質屋になりますが、フィリピンの質屋は、日本のコンビニの数ぐらいありますので、よほどの僻地でなければ、相手が受け取り場所に困ることはありません。

僕の場合は、フィリピンの銀行口座をメインつかっているのですが、それでも、フィリピン人にお金を送るときはPayPalやGCashを頻繁に利用しています。
また、バックアップ用として、これらの送金サービスを利用することもあります。

お金を送る頻度や、ご自身が利用しやすいサービスを考慮して選んでください。

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MAMORU
フィリピンに在住してわかった現地の文化やルール、そして海外移住のお役立ち情報発信しています。 海外への移住やロングスティを考えている人。 フィリピン人とかかわりのある人。 フィリピンに興味のある人。 そんな方々の役に立てばと思っています。