PayPal(ペイパル)をつかって、銀行口座をもっていないフィリピンの彼女へ送金したいと考えている方に向けて、個人間の送金と相手の受取方法について説明します。
僕は実際に、フィリピンと日本の両方でPayPalをつかっています。
PayPalを利用してフィリピンに送金する場合、相手もPayPayのアカウントをもっている必要があります。
目次
PayPalの特長
PayPalとは、オンライン決済や個人間での送金ができるウォレットサービスです。
PayPalを利用すれば、国内外のオンラインショッピングで、クレジットカードを登録せずに決済ができます。
しかし、PayPalからフィリピンの彼女の銀行口座へ直接送金することはできません。
個人間の送金をするためには、送り手側だけではなく受け取り側も、PayPalアカウントを取得する必要があります。
また、PayPalのしくみで注意しておきたいのが、PayPalは銀行ではありませんので、銀行口座のようにお金を預けておくことができない点です。
日本ではPayPalへの入金(チャージ)はできません。
PayPalを、あなたがお持ちのクレジットカードや銀行口座と紐づけておくとこで、決済や送金が可能になります。
- PayPalと紐づけができるクレジットカード
VISA、Mastercard、JCB、AMEX、Discover
- PayPalと紐づけができる銀行口座
みずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行
クレジットカード会社(または銀行)と、支払先の間にPayPalが入ることで、カード情報の漏洩を防いだり、支払先の情報を都度入力するといった手間が省けるメリットがあります。
PayPalでフィリピンに送金するメリット
- 銀行口座をもっていない相手に送金が可能
- メールアドレスだけで送金できる
- フィリピンでも知られている
銀行口座をもっていない相手に送金が可能
PayPalは、相手のPayPalアカウントに送金をしますので、銀行口座をもっていない相手にもお金を送ることができます。
2020年のパンデミック以降、フィリピンでも電子マネーが急速に普及しては来ましたが、それでも銀行口座を持っているのは国民の約2割。
口座を持っていない彼女にお金を送る手段として、PayPalをつかうことができます。
メールアドレスだけで送金できる
銀行を利用して海外送金する場合、事前に相手の情報を登録したり、送金するたびに送金目的などの確認が行われます。
PayPalの送金手続きは、相手がPayPalに登録したメールアドレスを指定するだけですので、手間がかかりません。
フィリピンでも知られている
PayPalは世界200以上の国と地域で利用でき、100通貨以上に対応している世界的なブランドです。
もちろんフィリピンの通貨、ペソにも対応していますので、フィリピン国内でも知名度や信頼性の高いサービスです。
PayPalのデメリット
- 高額な為替手数料
- 相手もPayPalのアカウントが必要
- サポート体制が不十分
高額な為替手数料
PayPalでフィリピンへ送金する場合、日本円からフィリピンペソへ通貨の両替が行われます。
この為替手数料は送金額の4%。
これは、銀行や他の海外送金サービスの手数料よりも高額です。
PayPalの為替手数料が高額な理由は、実際の送金業務は委託先の銀行が行っているためです。
また、為替手数料とは別に、一律499円の送金手数料も発生します。
たとえば50,000円をフィリピンに送金する場合。
(2021年9月20日現在、50,000円=22,817ペソ)
送金手数料 499円
為替手数料 2,002円
合計 2,501円(送金額に対して5%)
・為替手数料の4%は、フィリピン通貨に換算した額に対してです。
・為替は変動します。
相手もPayPalのアカウントが必要
PayPalでは個人間の送金ができますが、銀行口座や相手が指定する支払先に直接送金することはできません。
お金を受け取る相手は、自身もPayPalのアカウントを開設する必要があります。
開設のための初期費用や、アカウントを維持するための月額利用料は無料です。
サポート体制が不十分
PayPalはアメリカの会社ですので、なにかトラブルが起きたときや、問い合わせをしたときに、日本企業のような親切丁寧な対応は期待できません。
ネットの書き込みでも「トンチンカンな返答が来た」とか「日本語がヘンだった」という意見が散見されます。
もちろん、電話やメールで問い合わせすることは可能ですが、日本の企業ではないと言うことは頭に入れておいてください。
PayPalでフィリピンに送金するまでの手順
PayPalをつかってフィリピンの彼女に送金する方法を、順を追って説明します。
1.ご自身がPayPalアカウントを開設する
2.ご自身の銀行口座、またはクレジットカードをアカウントに紐づける
3.彼女にPayPalのアカウントをつくってもらう
PayPalは国ごとにアカウントが異なっています。
日本在住者は日本のPayPal、フィリピン在住者はフィリピンのPayPalに登録します。
4.彼女がアカウント取得時に登録したメールアドレスを聞く
5.彼女のPayPalに送金する
手続きに必要なのは、彼女のメールアドレスだけです。
- 送金時の注意点
送金の原資は銀行口座を指定してください。
クレジットカードを指定すると、相手に為替手数料が請求されます。
PayPalで送金されたお金の使い方
あなたからのお金が彼女のPayPalに届くと、メールまたはSMSで彼女へ連絡が届きます。
通常は、あなたが送金したその日中に入金されます。
そのお金を現金に代える場合は、GCachやPayMayaなど、フィリピンで普及している電子マネーサービスへ一旦資金を移動させ、その後、質屋などでお金を受け取ります。
GCashや質屋を利用した換金はフィリピンでは一般的なので、このあたりのやり方は彼女もわかっているハズです。
もし、彼女が銀行口座を持っていれば、PayPalから銀行口座へ直接資金を移動できます。
また、買い物や借金の返済など、彼女が支払いたい相手がPayPalを利用していれば、現金化することなく、PayPalで直接支払うことができます。