日本からフィリピンに荷物を送る5つの方法【注意点つき】

フィリピンへ送る

フィリピンの知り合いにプレゼントや荷物を送る場合の方法と、それぞれの長所短所を、わかりやすく解説します。


送る手段によって、届く日数や相手の受け取り方法がおおきく異なります。
また、送れないものや注意点なども併せて説明しますので、フィリピンに荷物を送りたい人は参考にしてください。

ちなみに僕は、日本からセブへ送られてくる荷物を毎月のように受け取り、また僕自身も一時帰国した際にはフィリピンへ荷物を送っています。

尚、この記事では、個人から個人へ荷物を送る方法についての説明になります。
業務目的の企業間の発送は、この限りではありません。

意外とリスクもある郵便局の国際スピード郵便(EMS)

郵便局の国際スピード郵便のことをEMS(Express Mail Service)といいます。


身近で安心感のある郵便局の配送サービスなので、利用者は多いと思います。
でも、日本の郵便局が管轄するのは、マニラに到着するまで。
フィリピン国内の配送は、フィリピンの郵便局(PhilPost)が行いますので、安心安全とは言い切れません。

EMSでフィリピンに送ることのできる荷物は、長さ1.5m 長さと横周の合計3m、そして重さ20kgまでとなります。


郵便局のホームページには、配達状況の追跡ができることになっていますが、追跡可能なのはマニラまでです。

・日数
マニラまでなら2~3日で到着します。
しかし、手紙や封書ではなく、荷物の場合は、到着後の税関審査、またマニラからセブやダバオなど宛先地への国内配送があるので時間を要します。


僕の経験では、送り主が日本の郵便局に渡してから、実際に荷物がセブに到着するまで2~3週間です。
送り先がマニラ首都圏でしたら、もう少し早いと思います。

・料金
1kg 2,100円
2kg 3,300円
3kg 4,300円
5kg 6,300円
10kg 10,500円
15kg 14,500円
20kg 18,500円

・送り方
荷物は郵便局へ持ち込み、または集荷を依頼することもできます。
EMS専用の送り状と、インボイス(税関への申告、検査などで必要となる書類)が必要となるため、事前に郵便局から入手し、作成しておくと良いでしょう。

・相手の受け取り方法
フィリピンの郵便局では、各家庭への荷物の配送は行っていません。


管轄の郵便局へ荷物が届いたら、郵便局からテキストまたはメモで通知が来ますので、受取人は郵便局へ取りに行きます。
ですので、送り状には受取人の電話番号を必ず明記してください。

受取人は荷物の受取料として、一つにつき250円程度を郵便局へ支払う必要があります。

国際スピード郵便 EMSのホームページ

安く送るなら郵便局の国際小包(船便)

同じ郵便局のサービスでも、EMSではなく、一般の国際小包(船便)を利用すれば安く送れます。


EMSとの違いは、フィリピン(マニラ)までの日数が2~3か月かかることと、追跡ができない点です。

専用の小包ラベルの作成だけで、インボイスは基本的に不要なのも嬉しい点。

料金は重量がかさむほど、EMSとの差が出ます。
1kg 1,600円
2kg 1,900円
3kg 2,200円
5kg 2,800円
10kg 4,300円
15kg 5,550円
20kg 68,000円

重たい荷物を送るならバリックバヤンボックス

バリックバヤンボックスとは、日本で働いているフィリピン人がフィリピンへ荷物を送るためのサービスですが、フィリピン在住の日本人も広く利用しています。

その理由は、事務所が日本にあって、日本人と電話やメールでやり取りができること。

対応も早いです。


フィリピン国内ではフィリピンの宅配業者、LBCが配送を担当していますので、EMSより安全に、家まで届けてくれるのが特徴。
80kgの荷物まで送ることが可能で、料金は重くなるほどEMSより安価です。

・日数
メトロマニラ 約4週間
メトロマニラ以外のルソン島 4~5週間
セブ島を含むビサヤ諸島 5~6週間
ダバオなどミンダナオ島 5~7週間


船便ですので多少日数はかかります。

また、日本からの発送は週1回のため、上記日数よりもプラス1~2週間かかる場合があります。

・料金
バリックバヤンボックスの料金は重量ではなく、箱のサイズと配達地域で決まります。

Compact L35×W55×H35cm
Premium L37×W55×H63cm
Cube L55×W60×H60cm
Super Value L55×W73×H63cm


箱に入れば、何Kgであっても料金はかわりません。(80kgまで)

・送り方
バリクバヤンボックスを取り扱っているトランステックに、電話またはWebで連絡し、専用の段ボール箱と送り状を、自宅へ送ってもらいます。
2~3日で、段ボール、パッキングリスト、発送手順マニュアル、そして払込取扱票が送られてきますので、荷物を詰め、送り状を作成したら、再度、トランステックに連絡し、集荷依頼をします。


2~3日中に、宅配業者が荷物を取りに来ます。
料金は集荷前までに支払います。

・受け取り方法
日本の宅配便同様、LBCが自宅まで届けてくれます。

バリックバヤンを取り扱っているトランステック社のホームページ

ちょっと高いけど早く安全に送りたい人はDHL

国際輸送のグローバル企業であるDHLの海外配送サービスです。


DHLは日本からの輸送と、フィリピン国内の配送をすべて自社で行っているため、他の配送サービスより安全で早いのが特徴ですが、値段は高いです。


送れる荷物のサイズは、120×80×80cmで、重さは70kgまでとなります。

・日数
メトロマニラ 約2日
セブ島 約2週間

・料金
1kg 11,120円
2kg 14,000円
3kg 17,400円
5kg 24,400円
10kg 30,440円
15kg 35,140円
20kg 39,840円

・送り方
オンラインで申請書類を作成し、予約申し込みをします。
運送状とインボイスの作成もオンラインで完結します。
予約したら、全国に170箇所あるDHLのサービスポイント(取扱店舗)に荷物を持ち込むか、または集荷依頼をします。

・受け取り方法
DHLのスタッフが家まで届けてくれます。

DHL EXPRESSのホームページ

送る荷物を購入するのならECサイトから直接発送

フィリピンに送る荷物を購入してから発送するのでしたら、アマゾンや楽天などのECサイトから直接送ってしまった方が便利です。
送り状もインボイスも自分で書く必要はありません。

ここではアマゾンの海外発送について説明します。

フィリピンへ配送する場合は、商品代金に加えて、発送一件に1,200円、商品1つに対して1kgあたり900円の配送料がかかります。


例えば、一度に2つの商品を発送する場合は、1,200円+900円+900円の計算になります。

アマゾンで取り扱っているすべての商品が発送できるわけではありませんので、画面左メニューの海外発送欄にチェックを入れてから、商品を選んでください。

品切れしていなければ、通常6日~10日で届くとアマゾンのホームページに記載されています。
僕は何回も注文していますが、すべて2週間以内に到着していました。

一度だけ、マニラの税関が、商品購入の証明書になるものを提出するよう、アマゾンを通して言ってきたことがありますが、アマゾンにメールで領収書を送り、問題は解決しました。

自分で荷物を運んだらいくらかかるか

成田や関空の、フィリピン航空チェックインアウンターに行くと、段ボールを何箱も預けているフィリピン人をよく目にします。


お菓子やカップヌードル、家電製品や化粧品など、日本で買ったたくさんの荷物をフィリピンに持って帰るんです。

フィリピンは、おみやげ文化ですから。


配送業者に依頼すると、いつ届くかわからないし、料金も高い。
だから、重くても自分で持って帰ろう、と。

フィリピン航空の無料受託手荷物は、縦×横×高さの3辺の合計サイズが158センチ以内で、重さ23kgまで。

超過分の料金は、荷物の個数がオーバーしている場合は1個につき1万円。
1つの荷物の重量がオーバーしているなら1kgにつき1,100円です。

例えば、1個20kgの荷物を3つ預けるなら、個数の超過分として1万円。
1個30kgの荷物をふたつ預けるなら、重量オーバー分の料金は1,100円×14kgで15,400円です。

配送業者に依頼するよりも、超過料の方がかなり安価ですので、どちらにしてもフィリピンに行く用事のある方は持参するのも選択肢のひとつです。

フィリピンに荷物を送る際の注意点

日本から届いた荷物は、マニラの税関で、職員が箱の中身を調べるために開ける可能性が高いです。


実際、僕に届いた荷物のほとんどに、開封された跡がありました。

開封されるのは構わないのですが、その際に盗難や紛失の目に遭う可能性も低くはありません。


EMSの場合だと最高200万円、バリックバヤンは1,000ドルの損害賠償がついていますが、お金では買えないものもあるので、本当に重要なものは、自分の手で運んだ方が良いでしょう。

また、フィリピンの郵便局が国内配送を請け負うサービスの場合、雑な扱いをされるケースがあります。

紙類や衣服ならそれほど問題ありませんが、壊れやすいもの、中身が漏れやすいものは、個別に厳重な包装をしてください。

フィリピンに送れないもの

火器や武器など、一般常識でわかるものを除き、間違って送ってしまいそうなものを記載しておきます。

  • 日本やフィリピンの紙幣、硬貨、それに準ずる銀行券
  • アルコール類
  • お米(サトウのごはんなど、加工してあるものは可)
  • 肉類、野菜、果物
  • 植物
  • 避妊用品
  • 糊や軟膏など液化しやすいもの
  • 経済、技術、職業、科学、哲学、歴史又は文化に関する書籍及び出版物

まとめ

以上が、フィリピンへ荷物を送る方法と注意点です。


フィリピンは2020年3月以降、コロナ禍によるロックダウンがつづいていて、配送に時間がかかっています。
また、クリスマスシーズンは世界各地で働いているフィリピン人から、フィリピンにいる家族へプレゼントが送られてくるので郵便事情が混乱します。


よって、急ぎでない荷物でしたら2021年になってから送ることをおすすめします。

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MAMORU
フィリピンに在住してわかった現地の文化やルール、そして海外移住のお役立ち情報発信しています。 海外への移住やロングスティを考えている人。 フィリピン人とかかわりのある人。 フィリピンに興味のある人。 そんな方々の役に立てばと思っています。