フィリピンのプリペイドSIMをつかって、日本からフィリピンへSMS(ショートメッセージ)を送る方法を解説します。
フィリピン人は普段、携帯のショートメッセージ(SMS)か、フェイスブックのメッセンジャーを利用していますが、レスポンスの速さなら断然SMS。
日本にいながらフィリピンの知り合いや恋人と素早く、しかも格安で連絡がとれる、フィリピンのSIMについて、入手方法や使い方を説明していきます。
尚、この記事は日本での使い方の説明に特化したもので、フィリピン国内でのプリペイドSIMの利用方法は説明していません。
目次
フィリピンのSIMカードを利用するメリット
SIMとは、電話番号や契約者の識別情報が記録されている小さなICカードのことで、スマホの側面に装着されています。
例えば、あなたがdocomoと契約していればdocomoのSIMが、softbankならsoftobankのSIMが入っています。
最近はSIMフリーと言って、SIM(通信会社)を自由に選べるスマホや、契約後、6か月が経過すれば、SIMを他の通信会社のものに差し替えられるサービスも増えています。
高額な国際ローミングサービス
docomo、softbank、またはauと契約しているお手持ちのスマホから、フィリピンへテキストや通話すると、フィリピンの携帯電話会社の通信網を使うことになり、国際ローミングサービス料金が発生します。
月額固定の割引プランに加入していたとしても、ローミング代は別途請求されます。
しかも、従量課金のため利用料は高額で、例えばSMS(ショートメッセージ)の場合ですと、1回の送信につき50円~500円の料金がかかります。
送信文字数(全角) | 料金 |
1~70文字 | 50円 |
71~134文字 | 100円 |
135~201文字 | 150円 |
202~268文字 | 200円 |
269~335文字 | 250円 |
336~402文字 | 300円 |
403~469文字 | 350円 |
470~536文字 | 400円 |
537~603文字 | 450円 |
604~670文字 | 500円 |
フィリピンのSIMなら格安でSMSが利用できる
自分の家にWi-Fiや、PCがあるフィリピン人は中流から裕福層の人だけ。
ほとんどのフィリピン人は、通信会社のネットワークサービスをつかい、SMS(ショートメッセージ)で友だちとコミュニケーションをしています。
なので、あなたがフィリピンの通信会社のSIMを持っていれば、早くそして格安にフィリピン人と連絡をとることができます。
- 日本からフィリピンへのSMSの送信料 一通20ペソ(約44円)
- 日本からフィリピンへの通話料 約90~120ペソ/分 (約195円~260円/1分)
- フィリピンから送信されたSMSの受信料 無料
しかも、フィリピンの送信者が、あなたへSMSを送る場合にかかる料金も1ペソと、タダ同然の料金ですので、フィリピン在住の知人や恋人も負担は少ないです。
尚、フィリピンからあなたに電話がかかってきた場合は、受けたあなたも60~70ペソ/1分の料金がかかります。
SIMの種類と選び方
SIMカードは、規格(サイズ)と通信会社で種類が分けられます。
SIMの規格は三種類
SIMカードには、サイズが大きい順に、miniSIM、microSIM、nanoSIMの3種類があります。
現在発売されているiphoneやAndroidのほとんどは、12.3mm×8.8mmのnanoSIMです。
基本的にお使いのスマホに適したサイズのSIMしかつかうことはできませんが、マルチカット(サイズフリー)のSIMでしたら、すべてのサイズに対応します。
フィリピンの大手通信会社
フィリピンの通信会社の大手は、Globe(グローブ)とSmar(スマート)の2社です。
フィリピンのSIMを購入する際は、このどちらかを選ぶことになりますが、料金や使い勝手に大差はありません。
よって、選ぶ際の基準は、相手のフィリピン人が、どの通信会社のサービスをつかっているか。
相手と同じ通信会社のSIMでしたら、割引や無料プランもありますので、頻繁に連絡を取り合いそうな相手に、つかっている通信会社を確認し、同じ会社のSIMを購入するようにしてください。
フィリピンのSIMを日本で入手
SIMとプリペイドカードは、ネットで購入するか、またはフィリピンから送ってもらう方法もあります。
ネットショップを利用
Amazonをはじめ、インターネット上のショッピングサイトでフィリピンのSIMカードが購入できます。
後述しますが、フィリピンのSIMはプリペイド式で、使う分の通話料を都度チャージする必要があります。
ネットショップでは、チャージするプリペイドカードもついている商品と、ついていないものがあります。
また、プリペイドカードには、8日間とか10日間などと日数が表示されているものがありますが、それはプリペイドカードの利用を開始してからの使用可能期間です。
Globe、SmarのSIMとプリペイドカードが購入できるサイト
Amazonに出品されているSIMは、そのほとんどが、個人で輸入またはフィリピンから買ってきたものを出展しているので、購入前に商品説明やレビューをよく確かめてください。
また、ご自身のスマホで使えるか、日本での設定が可能かどうかを、出品者に確かめてからの購入をおすすめします。
フィリピンから送ってもらう
実は、フィリピン国内でのSIMの値段は、約60ペソ(約130円)と格安なんです。
プリペイドカード(通話料)は、50ペソ、100ペソ、200ペソ、300ペソ、そして500ペソから選ぶことができます。
日本では、フィリピンの2~3倍の価格で売られていますので、もし、フィリピンに親しい人がいれば、お願いして送ってもらった方がお得です。
フィリピンの郵便局から送ることができ、日本へは2週間ほどで届きます。
SIMの使い方と通話料のロード
手元にSIMが届いたら、お使いのスマホに挿入されているSIMと入れ替えるだけで、あなたのスマホはフィリピンの携帯に早変わり。
でも、SMSや通話をするためには、通信料をロード(チャージ)しなければなりません。
プリペイドカードも購入した場合
プリペイドカードの裏面のスクラッチを削ると番号が出てきます。
通信会社へ電話をかけ、その番号を送信すると、SMSでロード完了のお知らせが届きます。
電話と言いましても、音声でやり取りをするのではなく、画面を見ながらの作業です。
詳しくはプリペイドカードに添付のマニュアルを参照してください。
その他、SIMのタイプによっては、ローミング設定、初期設定(アクティベイト)など必要な場合があります。
ネットでロードを購入する
日本のサービス会社、またはフィリピンの通信会社のオフィシャルサイトから、通話料をロードすることができます。
Smart社のSIMカードにロード(日本語)
Smart eLoad(英語)
Globe(英語)
SmartおよびGlobeのサイトからロードをチャージする場合は、確認のSMSがフィリピンの電話番号に送信されますので、スマホにはフィリピンのSIMカードを挿入しておいてください。
これで、フィリピンの彼女とは、同じフィリピンにいるような感覚でSMSのやり取りができるようになります。
ロード(データ残高)の確認方法
フィリピンのSIMを差したスマホから、SMSで、宛先を222とし、BAL(balanceの略)と送信すれば、残高のお知らせが返信されてきます。
まとめ
- 日本からフィリピンへ頻繁にテキストを送りたい人はフィリピンのSIMが便利
- フィリピンへの送信は1回20ペソと格安。相手もあなたへの送信が1ペソなので負担が少ない
- フィリピンの大手通信会社はGlobeとSmart。SIMとプリペイドカードはネットから購入可能