フィリピン移住を失敗しないための5つの条件

渡航と移住

老後はマニラやセブに移住してのんびりと暮らしたいと考えている方も多いと思います。

物価が安いフィリピンなら、年金と多少の蓄えがあれば暮らしていけます。

でも、実際は移住したことを後悔し、日本へ戻ってしまう人も少なくありません。その理由の多くはお金の問題ではなく、自身の性格や考え方が移住に適していなかったため。

この記事では、フィリピンに移住して10年になる僕が、自身の体験と、日本人移住者の例を参考に、フィリピン移住に向いている人の性格をと考え方を5つだけ伝えますので、移住を失敗させないための参考にしてください。

日本人のフィリピン滞在者は約1.8万人

外務省の「海外在留邦人数調査統計」によると、令和元年(2019年)10月現在、フィリピンに永住者している人と、3か月以上滞在している日本人の数は17,753名で、ここ毎年で4~5%増えています。

この数字は、日本大使館へ在留届を出している人だけの人数ですので、実際には、この倍はいるとみられています。

在留邦人数
平成27年17,021名
平成28年16,977名
平成29年16,570名
平成30年16,894名
令和元年17,753名
フィリピン在住邦人数

フィリピンに移住している人の特徴

退職後、フィリピンに移住はしたものの、水が合わなくて1~2年で帰国してしまう人もいれば、10年以上、フィリピンに住み続けている日本人もたくさんいます。

フィリピンに移住して、何年も住み続けるために必要な条件を紹介します。

なんにでも対応できる順応性

言うまでもありませんが、発展途上国のフィリピンと、先進国の日本では、生活のすべてにおいて異なります。

街にはたくさんのゴミが捨てられていて、騒音や排気ガスをまき散らした自動車が走行しています。

ある程度のクラスのコンドミニアムや一軒家を借りても、室内にはアリやヤモリなどの虫がやって来る。

そして、停電や断水など、フィリピンではこのようなトラブルは日常茶飯事なのですが、日本の生活と比較して嘆くのではなく、「フィリピンだからしょうがないよね」、ぐらいのおおらかな気持ちを持ち、順応できる人でしたら移住に向いています。

逆に、日本の生活と比較して、嘆いたり後悔をしてしまう人は、フィリピン移住には向きません。

理性的に対処できる人

約束を守らない、大声を出して騒ぐ、すぐに言い訳をする。

日本人から見たらフィリピン人はかなりいい加減なところがありますが、これらはフィリピンの文化ですので、いちいち感情的になっていたら身が持ちません。

また、理不尽な要求や、こちらを悪者扱いするような態度も多いです。

でも、フィリピンで暮らしていくためには、何事にも感情的にならず、相手の考えや行動を冷静になって受け入れるしかありません。

もしも、カッとなってフィリピン人を怒鳴ったり、手を出してしまえば、ほぼ100%、外国人の方が悪者になります。

フィリピンで暮らしていくためには、どんなことが起きても感情的にならず、理性で対応できる性格が必要です。

健康な身体

移住を考えている年齢の方でしたら、健康に不安を抱いている人もいるかもしれません。

もちろん、マニラやセブなど、日本人が移住先として選ぶ都市には、現地在住の日本人も利用する大きな総合病院がいくつもあります。

でも、予約システムがないために診療を受けるまでの待ち時間が長かったり、医師の説明は英語なのでわかりずらかったり、その上、医療費は高額と、日本の病院とは勝手が違います。

僕は10年間の移住生活で5回、通院した経験がありますが、日本との違いにストレスを感じました。

短期間の滞在でも、食べ物が合わなかったり、空気のせいで体調を崩してしまう人がいるほど、日本とフィリピンでは環境が異なりますので、移住には、まず身体が健康で、深刻な持病を持っていない人が条件になるでしょう。

治療や定期検診のために毎年日本へ一時帰国することも可能ですが、その費用はバカになりません。

これがフィリピンの医療。日本とは違う病院にびっくり!


暑さに強い

フィリピンの平均気温は、年間を通して26~28度で、東京に例えると毎日8月の暑さです。

これはあくまで平均気温ですので、日中は35度前後になることも珍しくありませんし、湿度は60~70%あるので、ジメジメとした高温多湿の気候が毎日つづきます。

暑さに慣れているハズのフィリピン人でさえ、30度を超える日中は、外出を嫌がるほどです。

よって、暑さに弱い方はフィリピンでの生活は不向きです。

移住の目的を持っている

夢だったフィリピン移住を実現しても、大切なのは移住後の生活です。

ゴルフをしたり、マリンレジャーを楽しんだり、飲みに出かけたり、移住前にイメージしていたライフスタイルは、きっとすぐ実現できるでしょう。

でも、毎日、遊んでいていたのではお金はつづきませんし、そもそも飽きてしまい、日本の生活が恋しくなるハズ。

僕の場合も、移住して半年後には、日本に戻りたい気持ちにかられ、実際、3か月ほど東京へ戻ってしまいました。

理由は、フィリピンで暮らす目的を持っていなかったためです。


フィリピンに移住しているほとんどの日本人は、仕事を始めたり、起業したり、また、奉仕活動など、なんらかの目的を持って暮らしています。

移住したことを後悔し、帰国願望にかられないためには、お金のあるなしに関係なく、フィリピンで暮らす目的を考えてください。

それは、移住前にアレコレと目的を考えるのではなく、フィリピンに来て、現地の様子が分かってからで間に合います。

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